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【大阪 グルメ】明治35年(1902年)創業!かやくご飯が名物の「大黒」で大阪の伝統の味を堪能@難波

池波正太郎氏のエッセイ「散歩のとき何か食べたくなって」に登場した「大黒」のかやくご飯。私も文豪が食べたものと同じものを食べたくなり、行ってきました。

「大黒」は明治35年(1902年)創業の100年以上続いてる老舗で、地下鉄なんば駅25番出口から徒歩1分ほどの場所にあるのですが、道頓堀のグリコサインがあるエリアからカナリ近いところにあるはずなのに、あの賑やかな繁華街の近くにあるとは思えないほど、静かで威風堂々とした佇まいにちょっとびっくりしました。

「たぶん、池波正太郎が通ってたときから変わってないんだろうな。」と思うような、風情のある外観も素敵にエモいです。

ガラガラっと引き戸を開けると、時空が変わったような感覚になるノスタルジックな店内。平日の午後13:30くらいでほぼ満席でした。

運良く、入れ替わりで席が空いたので、入り口に一番近い席に座って、お目当ての3品を注文。

調理場の音と空調の機械音としか聞こえない静かな店内で、料理が出てくるのを待ちます。注文してから料理を作られるので少し時間がかかりました。

ほどなくして、料理が出てきました!

注文したのはこちら!

今回の主役、かやくご飯粕汁、そしてさわら焼き物です。漬物もついてきました。

■かやくご飯 中 450円

文豪も食べた、念願のかやくご飯。

食べると、味は濃くないのに、出汁の味がしっかり効いてて噛めば噛むほど旨味が染み出てくる、「これぞ、うまいご飯!!」でした。

実はこのとき、鼻が詰まって嗅覚がほとんど機能してなく、香りをあまり感じることができなかったんですが(涙)、それでも感じられるこの旨味はすごかったです。

入ってる具材はこんにゃく、牛蒡、お揚げで細かく刻んであります。熱々のうちに食べましたが、きっと、冷めてもすごく美味しいんだと思います。

■粕汁 350円

関西人に馴染みのある白味噌のような甘みを感じる粕汁!

具材は人参、大根、人参、お揚げ、魚のアラ(ブリのアラ)。酒粕がふんだんに使われてるだけあって、すこしお酒のような香りもして、五臓六腑に染み渡って全細胞が「ハレルヤ」を歌いだしそうな汁物でした。

■さわら焼物 600円

魚そのものの美味しさが引き出されたシンプルな焼き物で、醤油を少し垂らして頂きました。かやくご飯と粕汁に焼き物が1品あるだけで、立派な立派なお食事です。

いやはや、フランス料理とか懐石料理とか華やかな食事をしたわけではないのに、なんでしょう、この満たされた感じ。

念願のかやくご飯は、「そりゃ文豪もハマるわな!」と思う、出汁文化 大阪の味を体現したような旨味溢れる逸品だったし、粕汁も魚の焼き物も美味しかった。

こういう、いわゆる”庶民”や”家庭”の味が、胃の底から「旨い!」と感じるのが大阪の味なんやろな〜と思いました。

調べてみると、ミシュランのビブグルマンにも掲載されてました。もう、納得しかないですw。

そして、なにより、昔の味を現代でも堪能できるのはありがたいことだし、明治時代から続く大阪の伝統の味が、令和時代でも十分に美味しいご馳走だと思えるのは、大阪人として誇らしいことだなあと思いました。

今はもう、鼻詰まりは解消されたので(嬉涙)、今度は、池波正太郎と同じくm店内で食べた後お持ち帰りもしちゃおうと思います(*’ω’ *)

【大黒(だいこく)】
住所:大阪府大阪市中央区道頓堀2-2-7
アクセス:地下鉄なんば駅25番出口から徒歩1分
営業時間:11:30-14:30
電話番号:06-6211-1101
定休日:日曜日、月曜日、祝日、(GW、盆時期、年末年始休みも定休日の可能性あり)
予算:1000円〜2000円
支払い:現金のみ
駐車場:なし
テイクアウト:
あり ←池波正太郎氏も”かやくご飯”をテイクアウトして宿で食べていたそうです。

◆◇Must Buy! Must Try! オススメ商品・メニュー◇◆
・かやくご飯 小400円、中450円、大500円
・粕汁 350円
・お持ち帰り かやくご飯 500円、おかず入り(魚、漬物、他3品)かやくご飯 1300円